ゲキサカ ゲキサカ 組織で戦える3年生と個性派揃いの下級生が融合。宮崎日大が準決勝突破で2年連続の全国切符まであと1勝! 特集企画 ニュース フォト 動画 マンガ・ゲーム 人気コンテンツ SNS

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【選手権 一覧】ツイートシェア[11.3 選手権宮崎県予選準決勝 宮崎一高 1-3 宮崎日大高 ひなた宮崎県総合運動公園サッカー場]　圧倒的な個を持っていた昨年度と色はまるで異なる。実力者が揃う下級生と、後輩たちの個性を引き出す術に長けた3年生たちが融合し、準決勝を突破した。　3日、第100回全国高校サッカー選手権宮崎県予選の準決勝が行われ、宮崎日大高は宮崎一高に3-1で勝利。鵬翔高が待つ6日の決勝に駒を進めた。　昨年はU-17九州トレセン歴を持つFW櫻田優樹、キャプテンを務めたMF山口哲平など、個の力で勝負できるタレントが揃っていた。迎えた今季は下級生にポテンシャルを秘めた選手がいる一方で、3年生はグループで戦う力に長けた者が多い。「去年はタレント力を持っていたけど、意外と今年はない。ただ、バイタルの攻略は上手いと思う。残り35メートルのゾーンで勝負できる」と南光太総監督が明かす通り、個性豊かな下級生の力を3年生が引き出すことで、先輩たちに勝るとも劣らないチームに仕上がった。　その中で迎えた準決勝の宮崎一戦。序盤から押し込み、開始早々の2分にMF渡邉凜紅(3年)の左CKから、左SB石川大翔(2年)がヘディングで先制ゴールを奪った。以降も攻勢を強め、シャドーのFW和田俊星(3年)が下級生を上手く使いながらボールを運んでいく。19分には、182cmの大型MF芥川蘭丸(2年)が得意の左足で直接FKを決めてリードを広げた。　その後も3年生が主体となってゲームを作り、FW宝徳晃世(2年)、芥川らの個性を引き出していく。守備陣もキャプテンのGK羽間友基(3年)と石川と中心に守り、相手に決定機を作らせない。前半は1本もシュートを打たせず、理想の試合運びでハーフタイムを迎えた。　しかし、後半は2点差になったことで積極性が失われ、アタッキングゾーンで攻撃陣が仕掛けられない。中盤でのボールロストも増加。MF澤志瑠(3年)に起点を作られ、カウンターからピンチを招く場面が多くなった。飲水タイム直後の後半22分にはFW長友翔汰(3年)にゴールを許し、1点差に詰め寄られてしまう。以降も途中出場のCB加藤真輔(2年)にロングスローを放り込まれるなど、自陣で跳ね返す時間が続いた。　そうした嫌な展開を変えたのが、途中出場の1年生MF松添隼大だ。和田に代わって2列目でプレーし、小気味良いドリブルで相手を翻弄。サガン鳥栖U-15からやってきた俊英が攻撃にアクセントを付け、後半アディショナルタイムにMF山内靖流(2年)とのワンツーから左足で勝負を決める3点目を奪った。　終わってみれば、3-1の快勝。3年生が下級生の個性を引き出し、効果的にゴールを重ねた。その一方で、「前半の得点はセットプレー2つ。準々決勝の延岡学園高戦は流れの中から決められたが、今回はなかった。今までは2点目をどう奪うかが課題だったけど、準決勝では3点目を奪う課題が出た」(南総監督)。　しかし、下級生の活躍は明るい材料だ。芥川は正確な左足でゲームを作り、セットプレーでも存在感を発揮。石川も先制弾を決めただけではなく、本職の守備で試合の流れを読みながら要所を抑えた。1年生の松添も含め、怖いもの知らずの下級生の活躍はチームに勢いを与える。　準決勝を経て、決勝までに試合の進め方をどこまで修正できるか。日章学園高と鵬翔以外では宮崎工高以来で、実に31年ぶりとなる2年連続の選手権出場を果たすべく、残された期間で最善を尽くす。(取材・文　松尾祐希)

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